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                           突然だが、これから登山の話を紹介したいと思う。「登山とビジネス? 関係ないじゃん」と思われるだろう。だが、厳しい環境で活動しなければならない登山の世界は、実は深いところで確実にビジネスと結びついているのだ。 
                         
                         ここでいう登山とは、ピクニック気分で山に登る登山を指すのではない。日本でいえば谷川岳などの冬山登山、外国ならヒマラヤ.アルプスクラスの登山のことだ。 
                         例えば彼らは、こんな準備をずる。山はクレバス(氷河や雪渓の割れ目)が無数にあるが、クレバスの上には雪が積もっているためクレバスを見つけるのは容易ではない。そこで彼らは、落ちたときに備えて身体に長い竹ザオを縛りつけておく。仮に落ちても、竹ザオでひっかかるため、下まで落ちることがないのだ。また、酸素ボンベの酸素がなくなってしまうことを想定して、あらかじめ酸素の薄い高地で身体を順応させておく。いざというときに、ボンベなしでも行動ができるように、である。 
                         
                         つまり、登山家たちの行動の基本は.「常に最悪の事態を想定して、その最悪に事態でも生き残れる準備をあらかじめしておく」ということだ。こうした準備を抜かりなく行うことで、いざ最悪の事態に遭遇しても、慌てることなくその状況をクリアできるのである。 
                         
                         これは、ビジネスでも例外ではない。例えば小売店の場合、こんなことを想像してみる。「競合店が目と鼻の先に出店してきた」。準備をしていなかったら、顧客はたちまち競合に奪われ、売り上げはみるみる減っていくに違いない。 
                         「店を全面的に任せていた有能な店長が突然退社してしまった」というのでもいい。彼に代わる人材が育っていなかったら、店は統率力を失い、堕ちていく可能性が高い。 
                         
                         つまり、生き残ることができる基本は、いかに数多くの最悪の事態を想定し、そこから必然的に導き出せる「対処すべきこと」をいかに実行できるか、ということなのだ。 
                         二枚腰、三枚腰のねばりの経営は、まさにその点にかかっているのである。 | 
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                  |  随時追加予定です。 | 
                 
                
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                  会社案内など販促ツール制作の物語社。 
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